トミー・ウンゲラーが大好きで、娘が小さい頃からたくさん彼の絵本を買って読み聞かせている。フランス・ストラスブール生まれのトミーはイラストレーターであり作家。1950年代にアメリカへ移住した後、ニューヨーカーマガジン、ニューヨークタイムズ、エスクワイヤやハーパーズ・バザールの挿絵や児童向け図書の出版で一躍有名になり、彼の絵本は今でも世界中で翻訳・出版されている。
ウンゲラーの絵本の魅力はもちろんその絵、とても子ども向けとは思えない(笑)と、ストーリーの破天荒さ。日本のアニメっぽい絵やいわゆる「キャラクターもの」に慣れてしまった人にはちょっと理解できない世界かも
私も娘も大好きな「ゼラルダと人喰い鬼」では、子どもを食べるのが大好きな人喰い鬼と、6才のゼラルダがひょんなことから出会い、ゼラルダの得意なお料理で人喰い鬼を魔法にかけてしまう
「ゼラルダはお料理が大好き、むっつになる頃までには、煮たり、焼いたり、揚げたり、蒸したりできました」という表現に5才の娘はとりつかれ、「6さいまでにお料理できるようになるの!」と、何度もこのページを読んでと言ってたっけ。そしてゼラルダのお料理のページのすてきなこと!!
ウンゲラーといえばコレ
この「すてきなさんにんぐみ」も、エエ〜?!という展開でひっくり返りまくり、そしてそれこそがウンゲラーの本の魅力!色、人物、構成、どれをとってもアーティスティックで、こんな本に小さな頃出会えたら私の人生も変わっていたかも(笑)
「月おとこ」より。これも初めて読んだ時は娘と一緒に「それ?!?!」とゲラゲラ(笑
絵が本当に魅力的(と私は思うけど、いわゆる日本的なカワイイ系ではとてもじゃないけど無いです)
ストーリーにはかなり社会的なテーマも含まれているので、子どもが成長する中で時折読み返すと、子ども自身に様々な発見がありそう。戦争をテーマにした「オットー」などの作品も多数
どの作品にも違う味わいがあり、これがひとりの作家の仕事だと思うと、才能にただただ感服するばかり。オススメです!
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